おでかけ

JR松島海岸駅

2019.4.12

【松島町観光スポット】伊達政宗が創建した国宝「瑞巌寺」の歩き方

日本三景の一つである宮城県の松島にある伊達政宗が創建した「瑞巌寺」は、「霊場・松島」と呼ばれるにふさわしい厳かな雰囲気を醸し出しており、松島観光には外せない場所となっています。

「平成の大改修」を終え2016年4月に拝観が再開した瑞巌寺。今回は瑞巌寺の歩き方やみどころ、おすすめスポットをご紹介したいと思います。

瑞巌寺の基本情報

瑞巌寺は伊達政宗が建設したという歴史があり、国宝や国の重要文化財にも指定されています。JR松島海岸駅から徒歩5分、車でお越しの場合は、仙台市からは国道45号線で約40分で到着します。

境内マップ

Ⓒzuiganji

拝観料

区分 個人 団体(30名以上/100名以上)
大人(高校生以上) 700円 650円/600円
小人 400円 350円/300円

拝観時間

※閉門の30分前までにお入りください。

開門時間
1月 8:00~15:30
2月 8:00~16:00
3月 8:00~16:30
4月〜9月 8:00~17:00
10月 8:00~16:30
11月 8:00~16:00
12月 8:00~15:30

アクセス

電車でお越しの場合

  • 仙石線JR松島海岸駅より徒歩5分
  • 東北本線JR松島駅より徒歩20分
  • 仙台市中心部から電車で約40分。

車でお越しの場合

  • 三陸自動車道松島海岸ICから約15分
  • 東北自動車道大和ICから約40分
  • 仙台市中心部から約40分
駐車場について

専用駐車場はありませんので、松島海岸駅付近にある駐車場を利用しましょう。駐車場の場所はホームページをご確認ください。

▼松島公園駐車場ホームページ
http://taihei-sendai.com/matusima/index.html

詳細情報

  • 名称:松島青龍山瑞巌円福禅寺(瑞巌寺)
  • 住所:宮城県宮城郡松島町松島字町内91
  • TEL:022-354-2023
  • 駐車場:なし
  • WEB:http://www.zuiganji.or.jp/

瑞巌寺の見どころ

平成の大改修で生まれ変わった国宝の本堂!

Ⓒzuiganji

なんと言っても1番の見どころは、震災後2016年4月に「平成の大改修」を終えた、国宝に指定されている本堂です。

地盤沈下などが原因で歪んでいた建物を直す目的で、大々的な工事で2009年から7年かけて改修されました。本堂の大屋根には5万枚の瓦が使われていましたが、約3万枚を葺き替えたそうです。それは大掛かりな工事ですよね。

室中孔雀の間

Ⓒzuiganji

安土桃山文化を伝える金で飾られた豪華絢爛な内部ですが、こちらは本堂に入ってすぐにある「室中孔雀の間」で、本堂の中で中心となる法要などが営まれる部屋です。

襖絵には仏教発祥の地の鳥、孔雀が描かれており、右から冬→春→秋と変化し世俗的時間を超越していることや極楽浄土を表現しているそうです。現在本堂で見られる襖絵は残念ながら複製されたものになりますが、本物は瑞巌寺宝物館に収蔵されています。

こちらの室中孔雀の間の仏間には聖観世音菩薩立像、政宗の位牌、政宗の子・忠宗の位牌が安置されています。

10室の天井の造りや襖絵の柄は全て異なり、政宗が本堂創建にかけた並並ならぬ強い想いを感じ取ることができます。どの天井も花の彫刻が施されているなど、意匠を凝らした造りになっています。

法身窟(ほっしんくつ)

格子戸がついた洞窟は、鎌倉時代中期に中国の宋から帰国しこちらの洞窟に遁世(とんせい)していた法身禅師と当時の執権・北条時頼が出会った場所と伝えられています。

中には多くの供養塔があり、昔は北条時頼の供養塔もありましたが、現在では3つに折れて崩れてしまっています。京都嵯峨天龍寺開山の夢窓国師がここを訪れた際、無人の洞内から天台止観を講ずる声が聞こえてきたと言われているそうです。

ちょっと薄暗くて怖いと感じる方もいるかもしれませんが、ここで法身禅師と北条時頼が出会ったことで瑞巌寺の前身である円福寺が始まったとされる大切な場所です。

これまで供えられてきた数々の供養塔に手を合わせ、瑞巌寺の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

洞窟遺跡群

供養塔以外にも多くの洞窟があります。松島地域を形成している「第三紀凝灰岩層」という地層を掘って作られた洞窟は、松島ではよく見られるそうですが、瑞巌寺の境内にはこれらの洞窟を利用した供養場が多数見られます。

「洞窟遺跡群」と呼ばれており、天台宗徒が掘ったと言われていますが、江戸時代以降の供養塔しか発見されていないことから、同時期に掘られた洞窟だろうとされています。

古くから松島は「奥州の高野」と異名があり、昔から多くの人々の供養を行う場所でした。その一端が垣間見えるのがこれらの洞窟遺跡で、洞窟内には塔婆や五輪塔、戒名等がびっしりと刻まれています。

また、洞窟内だけでなく外からよく見える壁面にも直接供養塔や地蔵が彫られている箇所も多々あります。お墓ではなく供養をしていただけの場所なので怖がる必要はありませんが、やはり薄暗くなると少しひんやりと感じてしまうのは、洞窟の性質上の理由だけでなくこのあたり一帯の厳粛な雰囲気のせいかもしれませんね。

四季折々の魅力

瑞巌寺では春の梅、夏の松島海岸、秋の月見、冬の雪見と四季を通じて楽しむ事ができます。夏と秋には催しごとを行っていて、開催時には多くの人でにぎわいます。

春が見ごろ!「指定天然記念物」

県指定天然記念物「臥龍梅(がりゅうばい)」

Ⓒzuiganji

本堂正面に手植えされている梅は、枝の形が竜がはっている姿に似ていることから、「臥龍梅(がりゅうばい)」となずけられました。この梅は、伊達政宗が朝鮮から持ち帰り、瑞巌寺上棟の祝いに植えさせたもの後継といわれています。本堂に向かって、右が紅梅、左が白梅。見ごろは4月の中旬ごろです。

町指定天然記念物「石斛(せっこく)」

Ⓒzuiganji

中門右手前の杉に着生している石斛は日本蘭の一種です。岩や樹木に着生する小さな花で、見ごろは5月下旬~6月中旬ごろ。咲き始めは薄いピンク色をしていますが、日が経つと白っぽい色合いに変化していく特徴があります。県内では限られた場所でしかみることができない希少種ですので、瑞巌寺に訪れたら探してみましょう。

夏の催し物「瑞巌寺灯道」

https://www.facebook.com/MatsushimaTown/

毎年8月に行われる「瑞巌寺灯道」は参道や境内、円通院や松島海岸で燈篭が灯され、厳かで幻想的な雰囲気に包まれます。開催時にはコンサートや演奏会などの催し物がありますので、ぜひ訪れてみてください。

秋の催し物「松島紅葉ライトアップ」

瑞巌寺の参道では10月下旬から11月下旬までの間紅葉がライトアップされます。このライトアップは瑞巌寺だけではなく、円通院庭園を中心とした比翼塚・三聖堂、観瀾亭など周辺地域でも開催される松島町の一大行事です。秋の松島に訪れたらこのライトアップは見逃せません。

瑞巌寺の周辺情報

瑞巌寺の周辺には国指定重要文化財「五大堂」や松島町文化財「三聖堂」などがあります。

五大堂

http://www.sendaimiyagidc.jp/sight_pps/d_tourist.php?id=0000000327

瑞巌寺から徒歩6分、松島海岸駅から徒歩8分の松島海岸沿いにある「五大堂」は、日本三景松島のシンボル的存在です。拝観料は無料ですので、瑞巌寺とあわせてこちらもぜひ立ち寄ってみてください。

大同2年(807)坂上田村麻呂の創建と伝えられていて、後に、慈覚大師が五大明王を安置した事から「五大堂(ごだいどう)」と呼ばれています。現在の建物は仙台藩祖伊達政宗公が、瑞巌寺再建の折に紀州の大工を招請して再建したもので、 東北地方現存最古の桃山建築です。

アクセス

三聖堂

瑞巌寺から徒歩4分、松島海岸駅から徒歩5分の場所にある、方2間の素木造り・屋根は宝形造(ほうぎょうづくり)で萱葺(かやぶき)の建物です。

名前の由来は、正面に聖観世音菩薩、左に達磨大師像、右に菅原道真公を祀っていることから三聖堂と呼ばれています。

アクセス

瑞巌寺周辺グルメ

松島の味覚といえば、「松島かき」小つぶで身がしっかり締まっているのが特徴です、まずは生で食べるのがおすすめですが、牡蠣飯や牡蠣鍋、天ぷらなど色々な料理で味わえます。食べ頃は10月~3月まで。

もうひとつの味覚は、あなごです。小ぶりな松島のあなごは、あぶらがのったとろけるような柔らかさが特徴です。食べ頃は4月~10月まで。

瑞巌寺近くのお食事処「洗心庵(せんしんあん)」

 

http://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=9522

瑞巌寺から徒歩4分の場所には「洗心庵(せんしんあん)」というお食事・甘味・お土産処があります。

こちらではかき鍋をはじめカキフライ定食、かき丼、焼きかき、酢がきなどのかき料理、穴子の天丼など松島の名産品使った料理を味わえます。

他にも牛タン膳やずんだ餅など仙台の名物料理もあります。お寺巡りでお腹がすいたら、こちらのお店でお腹を満たしましょう。

店内では仙台名物の笹かまぼこや牛タン、フカヒレスープなどのお土産を購入することもできますよ。

基本情報

  • 店舗名:洗心庵
  • 住所:〒981-0213 宮城郡松島町松島町内67番地
  • 電話番号:022-354-3205
  • アクセス:JR仙石線松島海岸駅から徒歩5分
  • 定休日:無休
  • 営業時間:9:30~16:00
  • 駐車場:15台(3000円以上利用の場合は指定駐車場が1時間無料)
  • 公式ホームページ:http://www.sensinan.co.jp/syokuji/kanmi.html
  • 備考:団体の場合は要予約

アクセス

瑞巌寺の歴史

瑞巌寺の正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」で、現在は臨済宗妙心寺派のお寺です。「現在は」と書いたのには理由があり、以前は違う宗派に属していたことがあるからです。開創は平安時代まで遡るということで、ゆうに1,000年以上の歴史があることになります。

828年比叡山延暦寺第三代座主慈覚大師円仁が、淳和天皇の命により約3,000もの学生・堂衆を連れて松島に来て寺を建立。延暦寺に肩を並べる寺として「延福寺」と名付けられ平泉・藤原氏の保護を受けました。

藤原氏滅亡後は鎌倉幕府の管理下となり、歴代住持の努力によって一時は勢力を岩手県までに及ばせましたが、その後鎌倉時代中期、鎌倉幕府5代執権の北条時頼の命令で臨済宗円福寺と改称。そこから戦国時代までが瑞巌寺の前身「円福寺」の時代となります。さらにその後の戦国時代の混乱により次第に衰弱し、現在の臨済宗妙心寺派に属するようになったそうです。

かの有名な関ヶ原の戦い(1600年)が終わり仙台を治めることになった伊達政宗は、仙台城の造営と併せて神社仏閣の造営も行い、塩竃神社・仙台大崎八幡宮・陸奥国分寺薬師堂を相次いで完成。その中でも瑞巌寺の造営には一番心血を注いだそうです。木材は遠く熊野の地から運ばせ、全国から名工を130人以上も集め創建に当たらせたとのことで、伊達政宗が資金も力も注ぎに注いだ様子が目に浮かぶようです。1604年に開始された工事は5年の月日をかけて、1609年に終了しました。

このように伊達家の厚い庇護のもと、瑞巌寺は伊達家領内に110以上もの末寺を従えるようになり、領内随一の格式を誇る寺院となりました。しかし、その後明治維新で廃仏毀釈と版籍奉還という時代の波に揉まれ大変な時代がありましたが、当時の住持の努力によりなんとか維持し続け、明治9年(1876年)天皇の行在所(あんざいしょ:天皇がお出ましの時の仮の御殿)に指定され、復興の契機となったそうです。伊達家からさらには天皇家との深い繋がりにより守られてきた、とても深い歴史的背景をもつお寺なんですね。

現存する本堂・御成玄関、庫裡・回廊は国宝に、御成門・中門・太鼓塀は国の重要文化財に指定されています。